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コロナで見えにくい企業収支 “宅飲み”需要急増の酒類メーカーは…

“宅飲み”需要は急増しているが…(イメージ)

“宅飲み”需要は急増しているが…(イメージ)

 新型コロナの影響が少しずつ明らかになってきた。世界経済が混乱するなかで、予想外に“業績アップ”を遂げた企業もあれば、足をすくわれてしまった人もいる。各業界の混乱の声をレポートする。

 家電メーカーは外出自粛が響いたのか、3月の国内出荷額は2189億円と、前年同月比10.4%減。だが、なかには売り上げが大きく伸びた製品もある。

「調理にまつわる商品は非常によく出ています。ホームベーカリーは3月以降で前年の約2倍。お菓子作りで泡立てやみじん切りなどに使うハンドブレンダー、焼き魚や燻製作りに使えるロースターも好調です」(パナソニック広報)

 ステイホームで、自ら台所に立って料理を楽しむ人が増えたことが理由と考えられる。また、テレワーク関連の機器も続々ヒット商品となった。

「ヘッドセットやウェブカメラ、自宅用のノートパソコンや作業効率を上げるためのキーボード、テンキー、液晶ディスプレイなどの周辺機器も売れている」(ビックカメラ広報・IR部)

 営業を自粛していた百貨店など、実店舗での売り上げが落ち込む中、好調なのがネット通販。「業界全体として前年比20%くらいに伸びている」(ECビジネスコンサルタントの竹内謙礼氏)というが、売れ行きは商品によってバラツキがあるそうだ。

「新生活にどうしても必要となるベッドやソファなどの家具は好調だった。一方で衣料品は、外に出ないから服を買う気分になれないということで、売り上げが大きく低下しています。宝石や高級時計なども“不要不急”の品物ということで、売れ行きが芳しくないといいます」(竹内氏)

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