田代尚機のチャイナ・リサーチ

中国経済が安定成長に回帰の兆し 一方で気になる北京第二波の影響

 ただ、消費への影響は大きい。北京市で暮らす友人の話では、12日の段階では、通常通り、ネットデリバリーも、ネットショッピングで買った商品の配送もマンション玄関先まで来てくれたが、13日の夜の段階では、時間通りに届かなかったそうだ。14日からはマンション区画の封鎖のため、それが出来なくなり、いちいちマンション区画の門まで取りに行かなければならないそうだ。

 企業への出社制限は今のところないようだが、友人は既に在宅勤務となっている。外出制限がかかっている以上、北京市の消費についてはしばらくの間、落ち込むことになるだろう。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(http://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。

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