ライフ

お酒を飲めるけど飲めないフリ… 「エセ下戸」を演じる人たちの本音

「飲めない人」と思われると付き合いもラクになる?(イメージ)

「飲めない人」と思われると付き合いもラクになる?(イメージ)

 お酒を飲めないことで苦労するという話も、今は昔。無理して飲むより、飲まない方がいいという場面も増えてきたようだ。むしろ、飲めるのに“飲めない”ことにして、窮地を脱する人たちもいるようで……。

 40代の女性会社員・Aさんは、お酒が飲めない体質というわけではないが、「飲めないということにしています」という。Aさんが、新卒入社当時の飲み会の状況をこう振り返る。

「私が新卒の頃は、まだまだ『とりあえず飲め』みたいな時代。『最初はビール』が暗黙の了解だったし、なんなら『飲めなくても、飲んでいるうちに鍛えられて飲めるようになる』と、謎の説を唱える人もたくさんいました。私は女性ということもあって気を遣ってもらえたのか、強制的に飲まされるようなことはありませんでしたが、同期の男性陣は飲めない人はもちろん、飲める人もなかなか辛そうでしたよ」(Aさん)

 そうした現場に直面したAさんは、当時からいままでずっと「飲めない」キャラを演じてきたと明かす。

「私は空きっ腹にアルコールを入れたくないタイプ。大勢の飲み会でよくある、“コップが空いたらどんどん注がれる”状態がイヤ過ぎて、同僚の前では最初から『飲めない』キャラを貫きました。少人数で、気のおけない人と一緒のときは飲むこともありますが、それも気が向いたらという感じです」(Aさん)

 職場はもちろん、友人同士の飲み会でも様々なお酒の苦労話を聞くにつけ、なぜアルコールだけ「飲まないという選択肢」が存在しないのか、常々疑問に思っていたという。

「私にとって、お酒はコーヒーやスイーツと同じ嗜好品。コーヒーだって、“今はいらない”とか、“もう飲みたくない”とか、その時の気分があるじゃないですか。それと同じで、アルコールだって常に飲みたいわけではない。なのに、なんで『飲めなくない人は、飲んで当たり前』みたいな扱いなんですかね?」(Aさん)

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。