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テレワークを導入した会計事務所の変化 「社内メールはほとんど利用しない」

ネクスト・プラス代表の東大智氏

ネクスト・プラス代表の東大智氏

業務の取り組み姿勢にメリハリが生まれた

 ネクスト・プラスではテレワークを導入したことで、どのような変化が生まれたのか。

「通勤時間が短縮され時間のゆとりが生まれました。片道1時間近くかけて通勤しているスタッフもいるのでテレワークを1日取り入れるだけでも大きなメリットが生まれています。オフィスでする業務と在宅で行う業務をスタッフ自身が振り分けるようになり、メリハリをつけて仕事に取り組めるようになりました。テレワークでは姿が見えない分、結果を出そうという意識づけもできているように感じます」(本多氏)

 同社では、テレワーク実施日にはスタッフが全体チャットに「今日の業務目標」を始業時に宣言、終業時には「業務振り返り」で1日の成果を報告する仕組みをつくっており、それがスタッフの意識の変化を後押ししているようだ。

 また、同社がある九州北部では近年台風などによる大雨被害が頻発したが、不測の事態に対する柔軟な対応もできるようになった。その効果は今回のコロナ禍でも発揮されている。

「働き方が選択できることが大事。テレワークを100%にするのではなく、出社したいという選択も尊重したい」という東氏。同社では2020年2月からフレックスタイム制度を一部導入。テレワークで「場所」、フレックスタイム制度で「時間」の自由度が増している。

※週刊ポスト2020年8月1日号増刊『ゼロから始めるテレワーク最強攻略ガイド』より

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