住まい・不動産

人気の狭小住宅や駅チカ物件 定年後にはリスクになることも

定年後のライフスタイルも踏まえて住まいを選びたい(イメージ)

定年後のライフスタイルも踏まえて住まいを選びたい(イメージ)

 コロナや災害で不動産需要が激変する中、住まい選びのうえで大切なのは需要の高まりが一過性のものか、長期的に続くかを見極めることだ。一歩間違えると、「地獄の老後」を招きかねない家を選んでしまうことになる。

 在宅勤務を継続的に導入する企業が増えるとともに、郊外の一戸建てのニーズは増えている。しかし、住宅評論家の櫻井幸雄氏はこう指摘する。

「定年までテレワークが認められる職務環境だとしても、再雇用・再就職時も同じ環境で働けるかは分かりません。グループ企業の現場に復帰した場合、多摩地区の自宅から23区東部の職場まで毎日通勤となるようなケースもあり得る。定年後の働き方まで考える必要があります」

 小さくても良いから都心に戸建てを――そんな需要から近年、人気を集めるのが「狭小住宅」だ。不動産ジャーナリストの榊淳司氏がこう指摘する。

「一般に50平米以下の狭い土地に建てられた戸建てで、4000万~5000万円と価格が安く、床面積を増やすために3階、4階建てにする人が多い。ただし、シニア世代になれば3階建ての階段の上り下りは大変ですし、日当たりが悪く冷暖房が効きにくいデメリットもある。古くなった建物部分も、狭い土地も売却しにくくなり、不便な家に住み続けることになってしまう」

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