中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

高級魚になったサンマ 高いけどやっぱりうまい!秋の味覚の王者!

 早速、塩を振って焼いてみました。この日のサンマ定食は、ご飯、味噌汁、お揚げと小松菜の煮浸しです。当然大根おろしも用意し、そこにポッカレモンと醤油をかけます。私が好きな食べ方は、最初に尻尾の方のパサパサとした部分と苦い内臓と歯ごたえのある腸の部分を3つ一緒に食べることです。3つを丁寧に箸で取り、大根おろしにザブリとつけ、ご飯の上に一度乗っけ、ご飯もろとも食べると、ああ、いいですねぇ、日本の秋、といった気持ちになることができるのでした。

 それにしても100グラム371円のサンマ、ちょっといい牛肉並の価格じゃないですか! そんな有難味もあり、この日のサンマは脂のノリはそこまでよくなかったものの、たいへんおいしく、身と内臓部分はすべて食べました。特にお気に入りの部位は、頭のすぐ近くにある三角の弾力性に富んだ部位です。心臓か? これは単体で食べます。煮浸し、味噌汁にも適宜箸を伸ばしながら、この132グラムのサンマ、堪能しました。1匹490円のデラックス価格でしたが、来年はもう少し値段が下がって欲しいものです。それでも高い燃料代を払い、漁船を出してくれたサンマ漁の皆様に感謝します。

 でも、ここまでサンマが高くなると、サンマの蒲焼き缶詰の値段も今後ドーンと上がってしまうのか? それも不安です。なんとか漁獲高、復活してくれ!

◆中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ライター。一橋大学卒業後、博報堂入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『恥ずかしい人たち』(新潮新書)。

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