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葬儀業者を通さない「手作り葬」マニュアル 遺体安置、火葬などの注意点

2020年11月13日 7:00

“手作り葬”を行う際のポイント
“手作り葬”を行う際のポイント

 車で搬送する際は遺体を寝た状態で乗せることが大切。だが川崎実さん(仮名・55才)は、こんな失敗談を口にする。

「父の遺体をしっかり固定していなかったので、カーブで曲がるたびに遺体がゴロゴロ。しかも、家について遺体を降ろしたら、車内が濡れてしまっていたんです。あとあと知ったのですが、点滴などの注射痕から、体液が染み出ることがあるそうです。防水シーツにすればよかったと思ったけれど後の祭り。もちろん車内は念入りに掃除しましたが、いまでも乗るときは少し気持ちが沈みます」(川崎さん)

 また車で遺体を運ぶ際には、死亡診断書を携帯しておいた方がよい。警察に止められた際に、問い詰められるハメになりかねないからだ。

 自宅で看取れば安置所への搬送というハードルはなくなるが、ほかのポイントが見えてくる。水野遥さん(仮名・65才)は94才の母を自宅で看取り、手作り葬で送り出した。

「昨年12月のある朝、母は眠るように亡くなっていて、かかりつけの先生に連絡をとり、死亡診断書を書いてもらいました。ただエンゼルケアに失敗してしまい、死後に体液が漏れ出してしまいました」(水野さん)

 エンゼルケアとは遺体の腐敗を防ぎ、きれいな状態で送り出すための処置。死後、体液が流れ出ることを防ぐため、鼻、口、耳、肛門など、穴という穴に脱脂綿を詰める作業が必要になる。オムツをはかせることも、1つの方法だという。

僧侶を呼ばないと墓に入れないは嘘

 遺体を安置する際の注意点もある。

「内臓の腐敗を防ぐために、ドライアイスが必要不可欠です。ドライアイスはご遺体を囲むように置くのではなく、首元から下腹部にかけて体の上に置いてください。病院で亡くなると、ご遺体は胸の前で腕を組んだ状態になっています。それではドライアイスを置けませんので、腕を下ろして“気を付け”の状態にするのがポイントです」(前出・篠原さん)

 ドライアイスの交換は夏場なら1日1回、冬場なら2日に1回。氷雪販売業者から買うことができ、値段は10~15kgで5000~1万円ほどだ。不安であれば、費用はかかるがほかの方法もある。

「7月に母が亡くなったのですが、今年は暑い日が続き、ドライアイスを入れていても、遺体がにおってくるのではと心配になりました。火葬場を予約したら、混んでいて1週間先になると言われてしまい、思い切って“安置施設”に預けることにしました。“遺体ホテル”なんて呼ばれ方もする施設で、1日8000円ほどでしたが、それで不安を解消できるならと利用を決めました」(伊藤美紀子さん・仮名・50才)

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