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シングルマザーの育児問題 全て1人で背負わない意識改革の大切さ

ひとり親の女性からは「ゆっくり眠りたい」という悩みの相談も多いという(イラスト/ユキミ)

ひとり親の女性からは「ゆっくり眠りたい」という悩みの相談も多いという(イラスト/ユキミ)

 苦労してやっと離婚が成立しても、離婚してからが本当の戦いの始まりだ。特に、シングルマザーにとっては、家事や育児をしながら働いてお金を稼がねばならない。あらゆることを必死にこなすうち、心を病んだり体調を崩したりする人も少なくない。

「家事や育児、仕事をすべて自分だけでやり遂げようと奮闘するシングルマザーが圧倒的に多いのが問題です」

 こう話すのは、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの理事長・赤石千衣子さんだ。そして、“ひとりで頑張る”のは危険だと強調する。

「お母さんが病気で倒れてしまったり、余裕がなくてイライラしてお子さんにきつく当たってしまっては本末転倒です。離婚したからといって、なんでもひとりでやる必要はありません。協力してくれるサポーターを探すことが不可欠です」(赤石さん、以下同)

 まずは、ファミリー・サポート・センター事業に問い合わせるのがおすすめだという。とはいえ、この制度ではセンターに登録している一般家庭に預けることになるので、預け先との相性は大切。事前に面談を繰り返し、信頼できる相手を探そう。

「ひとり親の女性からよくいただくのは“ゆっくり眠りたい”というご相談。とはいえ、“病気でもないのに、こんな理由で預けるのは申し訳ない”という人がほとんど。“お母さんが元気で心に余裕を持って働くことこそ、子供のためになりますから”と、いつも伝えています」

 子供を預けるだけでなく、ちょっとした悩みにも相談に乗ってくれる相手を探しておくことも大切だという。

「自治体なら『子ども家庭支援課』や社会福祉協議会などにいる婦人相談員に相談を。私たちのNPO法人でも電話相談を受け付けています」

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