吉田みく「誰にだって言い分があります」

「電子マネーじゃ味気ない!」コロナ禍のお年玉問題で親族トラブル発生

価値観が対立している(イメージ)

 新型コロナの第三波到来により、来たる年末年始の帰省や家族・親戚らの集まりを見送るという人は多い。正月を大勢で祝えないのは寂しい限りだが、小学生の姪にあげるお年玉の“渡し方”をめぐり、その親である実の姉と言い争いになったという30代男性医師がいる。フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

 * * *
「自分なりの感染症対策のつもりだったんですが……。相手には気持ちが上手く伝わらなかったようです」──都内在住の内科医、浅川太郎さん(仮名・32歳)は、コロナ禍でのお年玉の渡し方について頭を抱えていた。

 お年玉といえばポチ袋に入れた現金を渡すのが定番だったが、最近ではギフトカードや電子マネーを贈る方法も広がってきている。

 コロナ禍で迎える今度の正月は、帰省などはせずにオンライン上で親戚が集まるケースもあるだろう。たとえばそんな場面では、非接触かつその場で贈れる「電子マネーのお年玉」は人気を集めそうだ。

「仕事柄、毎日のように体調不良の方と会います。このご時世ですので、万が一自分が感染していたら……というのは、人一倍意識して生活していますよ」(浅川さん、以下同)

 今年の2月ごろから不要な外出は控え、感染予防に徹した毎日を送っている浅川さん。職場と自宅を往復するだけの日々に物足りなさはあるものの、職務上の義務として仕方がないと割り切っていた。

 12月が近づき、今年の終わりも見えてきたある日、姉から正月の家族の集まりについての連絡が入ったそうだ。

「姉からは『今年は集まるのは控えましょう』と言われました。私もこれには賛成です。でも、姪に渡すお年玉の件で意見が食い違ってしまったんです」

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。