家計

店も客も大迷惑 ファストファッション試着時の「フェイスカバー未使用」問題

フェイスカバーを使わずに試着する客が悩みのタネに…(イメージ)

 ユニクロをはじめ、ZARAやGU、H&Mなど、気軽に購入できる価格帯で高品質の服を提供し、幅広い支持を得ているファストファッション業界。店舗には入れ代わり立ち代わりで多くの客が訪れて、いつ行っても大盛況のように見える。

 とはいえ、店側からすれば、多くの客が押し寄せるがゆえの悩みもあるようだ。それが、一部の客による「試着の際のフェイスカバー未着用」問題だ。

 某ファストファッションブランドの店員・Aさん(20代女性)は、こう語る。

「フェイスカバーとは、かぶり物を試着されるお客様にお渡しするカバーです。頭からスポッとかぶっていただくことで、商品に髪の毛やファンデーションなどが付着しないようにするためのもの。しかし、試着室に入る前にフェイスカバーを手渡されても、実際には使用せずに試着するお客様が多いことも事実。明らかに使っていない状態で、床に放置したまま試着室を出る方も少なくありません。

 実際に購入しない商品を戻された時、トップスの襟元にリップやファンデーションが付着している場合もあり、そういった商品はもう販売できません。店員がチェックできればよいのですが、ご自身でラックや棚に戻されるお客様もいるので、他のお客様が気づかずに汚れのついた商品を購入してしまう可能性もあります」(Aさん)

 ファストファッションの店舗には幅広い客層が訪れるだけに、店員もすべての客とアイテムをチェックしきれない。実際、フェイスカバーをせずに無理やりタートルネックやニットなどの襟元を引っ張り、広げた状態で試着をする客は後を絶たないという。

 こうした一部の客の迷惑行為で、店だけでなく他の客も迷惑を被ることになる。女子大生のBさん(20代)は、こう語る。

「先日、あるアパレルブランドでトップスを購入しました。欲しかった商品が一つしか残っておらず、商品をしっかりと確認せずにレジでお金を払ってしまった。自宅に戻ってから服を見ると、襟元にファンデーションの肌色とリップのような赤い色が付いていました……。確認不足だった自分も悪いのですが、試着した人も確認すべきだと思います。返品しようかと迷いましたが、お店に迷惑もかかるので、自宅で洗剤を浸け置きして、そのまま着ています。

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