吉田みく「誰にだって言い分があります」

「コロナの今こそ結婚すべき」 友人の“婚活クソバイス”にうんざり

たとえ友人同士でも、意見の押し付けはよくない(イメージ。Getty Images)

 進学、就職、結婚、出産、住宅購入……かつては「当たり前」と思われていたライフコース。しかし、選択肢が多様化した今、それをことさら重んじる価値観に反発を抱く人は多い。フリーライターの吉田みく氏が、長い付き合いの友人からのお節介に悩む20代女性の話を聞いた。

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「コロナって人の本性が見えますね」──都内在住の美容クリニック勤務、角田ゆうこさん(仮名・28歳)は、学生時代から付き合いのある同性の友人から受ける“結婚のゴリ押し”に悩んでいるという。

 友人は昨年結婚。夫は名の知れた銀行に勤めているらしく、それが自慢の種だという。実際、夫は若くして役職についているとのこと。「彼はキャリア組だから〜」が口癖だそうだ。

 角田さん自身も結婚を考えていないわけではない。しかし、なかなか縁がないのが現実。彼氏ができないのは、恋愛に対して積極的でない角田さん自身の性格も原因ではないか、と話してくれた。だが趣味の映画鑑賞や仕事が充実していることもあり、未婚で彼氏がいないことについてはあまり気にしていないそうだ。

「友人には何度も『旦那の友人でフリーの人と食事の席をセッティングするよ』と誘われていました。全て断っていたので察してほしかったのですが……。今はコロナ禍ということもあり食事会の誘いはなくなったのですが、今度は『オンライン婚活って知ってる? ワンコインやタダもあるんだって! 参加したほうが良いよ』って……」(角田さん、以下同)

 オンライン婚活とは、ビデオ通話アプリなどを使用した婚活のこと。自宅に居ながら婚活できるので、感染症対策の観点からも人気を集めている。例えば地域おこしを兼ねるようなオンライン婚活パーティーの場合、安ければ500〜1000円ほど(女性の場合)で参加できるものもある。

 角田さんは、婚活の良さを延々と語る友人に鬱陶しさを覚えたという。途中からうんざりしはじめた角田さんは、現段階では結婚を考えていない旨を伝えたのだが──。

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