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コロナ禍初期の買い占め騒動 多くの国民が不安症に近い状態だった

 コロナ禍の初期、国民の多くが“病的なパニック状態”にあったということ。世の中がこれほどまでに混乱している中、最初に打撃を受けたのは子供たちだった。3月2日、安倍晋三首相(当時)の要請により、全国すべての小学校、中学校、高等学校などが臨時休校に追い込まれた。東京都の会社員、十和田泉美さん(39才・仮名)が振り返る。

「突然、ニュース番組で“春休み延長決定”を知って、本当に驚きました。私と夫が働いている間、小学校低学年の子供をひとりで家に置いておくなんてできません。どちらかが家に残るか、2人とも出社せざるを得ない日は学童保育に預けるかして、なんとかしのいでいました。子供は最初こそ喜んでいましたが、ある日の朝、泣き出してしまって。感染不安と登校できない寂しさで、相当なストレスをためていたことに気づきました」

 ようやく通常登校が再開されたのは、東京では6月半ば。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県の大都市で最初の緊急事態宣言が発出されたのは4月7日。つまり、子供たちは大人より1か月も前から、自粛生活に入っていたことになる。

 子どもNPOセンター福岡が9~10月に小中学生を対象に行ったアンケートによれば、「家族と一緒にいる時間が増えてうれしい」という回答が多かった一方で、「コロナ禍で困ったこと」は、感染への不安に次いで、「スキンシップが減った」「友達と会えなくなった」という寂しさによるものが数多く挙げられた。

※女性セブン2021年1月1日号

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