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銀座で有名店が次々撤退 今後は六本木や歌舞伎町のような街に変貌?

銀座から高級ネオンの灯りが消えつつある(時事通信フォト)

銀座から高級ネオンの灯りが消えつつある(時事通信フォト)

 コロナで街の灯りが次々と消えていく。日本一の繁華街として知られる東京・銀座では有名店の店じまいが相次ぐ。

「最大の原因はインバウンドの激減です。観光客を見込んで松坂屋跡地に完成した『GINZA SIX』では、大規模改修の一環として20店近くが実質的に閉店しました」(不動産コンサルタントの長谷川高氏)

 今年1月には、美食家として知られた作家・池波正太郎氏が愛した中華の名店「銀座桜蘭」がひっそりと閉店した。銀ブラ中の休憩所として親しまれた喫茶「アマンド銀座店」も、昨年11月に52年間の歴史に幕を下ろした。

「銀座は隠れたオフィス街。テレワークでビジネスマンが激減し、銀座から八重洲、新橋にいたる一帯の飲食店撤退が相次いでいる」(長谷川氏)

 高級クラブのネオンも日に日に少なくなる。

「客層の高齢化で客足がじわじわと減る中、コロナが追い打ちをかけて、高級クラブが次々と閉業に追い込まれています。今後の銀座はテナント代が下がり、低価格で楽しめる若者向けのバーや飲食店が増える可能性がある。六本木や歌舞伎町のような街に変貌するかもしれません」(長谷川氏)

 すでに街のかたちが大きく変わりつつあるのが、大阪・ミナミだ。

 およそ70年続いた難波の手芸用品店「とらや」が昨年末に閉店し、昨年9月には、道頓堀の老舗フグ料理店「づぼらや」が看板を下ろした。

「張りぼてのフグちょうちんはミナミのシンボルや。大阪の歴史が次々となくなるようで悲しい」(大阪在住の60代男性)

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