マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

マネー

夫が「全財産を妻に」と遺言 それでも義母と義姉に相続させる必要はあるか

2021年3月11日 15:00 女性セブン

夫の遺言どおりにはならない?(イラスト/大野文彰)
夫の遺言どおりにはならない?(イラスト/大野文彰)

 遺産相続のトラブルを回避するために「遺言」は重要な存在だ。しかし、条件によっては、遺言に従うだけでは、不十分なケースもあるという。たとえば夫が「全財産を妻に」と遺言を残していた場合でも、夫の母が“遺留分”を請求できるというのだ。実際の法律相談に回答する形で、弁護士の竹下正己氏が解説する。

【相談】
 夫が病気で亡くなりましたが、遺産相続のことでもめそうです。義父はすでに他界していますが、義母と義姉がいます。私と夫の間に子供はなく、義母と義姉とは同居していません。夫の遺言書では、「私に全財産を相続させる」となっていますが、法律的には義母と義姉にも相続させないといけないのでしょうか。教えてください。(大阪府・55才・会社員)

【回答】
 ご主人の相続人は、子供がいないので、配偶者であるあなたとお義母さんです。お義姉さんは相続人ではありません。

 相続人が複数だと、本来は遺産分割協議が必要です。分け方の基準としては、配偶者と親が相続人の場合、法定相続分で、配偶者が3分の2、親が3分の1の割合となります。

 しかし、ご主人は遺産全部をあなたに相続させる遺言を残しているので、遺産分割協議は不要で全部を取得できます。

 不動産があれば所有名義をあなたに変更できますし、預貯金の引き出しもできます。

 しかし、お義母さんには遺留分があります。遺留分とは、被相続人の配偶者・直系卑属・直系尊属(*)が持っている相続に関する固有の権利で、被相続人が遺言や生前贈与によっても奪えない遺産の範囲です。

【*直系卑属=子・孫など自分より後の世代で、直通する系統の親族のこと。直系尊属=父母・祖父母など自分より前の世代で、直通する系統の親族のこと】

 遺留分の権利は、直系尊属だけが相続人の場合は法定相続分の3分の1、それ以外の場合には2分の1です。今回の場合、直系尊属であるお義母さんの法定相続分が3分の1で、配偶者とともに相続人ですから、遺留分は、その2分の1、すなわち全体の6分の1です。

不動産売却の完全マニュアル
不動産売却の完全マニュアル
【2021年版】不動産一括査定25サイトを徹底比較!
【2021年版】不動産一括査定25サイトを徹底比較!
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定

注目記事

2か月で15万円の利益を狙えた?FX自動売買のドル円取引例
人気の最新FX自動売買を8選!稼ぐ投資家の秘訣も紹介

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

SNSでマネーポストWEBをフォロー

  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする

【お知らせ】

2021年4月1日以降の価格表示に関して

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。