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【ドル円週間見通し】伸び悩み?日米金融政策を見極める

・3月15日-19日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)2月小売売上高 16日(火)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比-0.3%
 参考となる1月実績は前月比+5.3%増の大幅増となった。幅広い業種で増加した。政府による新型コロナウイルス対策支援金などが個人消費を下支えしている。2月については、フードサービス、無店舗小売販売は順調とみられているが、前月比マイナスとなる可能性が高いとみられる。

○(日)2月貿易収支 17日(水)午前8時50分発表予定
・予想は、+5105億円
 参考となる2月上中旬の貿易収支は-2261億円。前年同期は+5234億円だったことから、貿易収支は大幅に悪化している。昨年2月の貿易収支は最終的に1兆円を超える黒字となったが、今年については輸入額が20%程度増えていることから、黒字幅は前年同月比で大幅に減少する可能性が高い。

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合 17日(水)日本時間18日午前3時結果判明
・予想は、金融政策の現状維持
 新型コロナウイルス感染拡大による景気後退から米国経済が完全に回復するまで、FRBは、景気支援策(金融緩和策)を継続するとみられている。ただし、今年4-6月期における景気回復の可能性は高まっており、長期金利の上昇を抑えるための追加措置がすみやかに導入される可能性は大幅に低下したと思われる。

○(日)日本銀行金融政策決定会合 19日(金)政策決定会合の終了時刻は未定
・予想は、金融政策の現状維持
 日本銀行の雨宮副総裁は3月8日、イールドカーブコントロール(長短金利操作)について、「緩和効果が損なわれない範囲内で長期金利はもっと上下に動いてもよい」との見解を示したが、黒田日銀総裁は、5日の衆議院の財務金融委員会で、長期金利の変動幅について「当然、議論になると思うが、私自身は、変動の幅を大きく拡大することが必要とも適当とも思っていない」と述べており、今回の政策決定会合で変動幅の拡大が決定される可能性は低いとみられる。

○その他の主な経済指標の発表予定
・15日(月):(日)1月機械受注、(中)2月小売売上高、(中)2月鉱工業生産、(米)3月NY連銀製造業景気指数
・16日(火):(独)3月ZEW景況感調査(景気期待指数)、(米)2月鉱工業生産
・17日(水):(NZ)10-12月期経常収支、(米)2月住宅着工件数
・18日(木):(NZ)10-12月期国内総生産、(豪)2月失業率、(欧)ユーロ圏1月貿易収支、(英)英中央銀行MPC金融政策発表、(米)3月フィラデルフィア連銀景況感調査、(米)2月景気先行指数
・19日(金):(日)2月全国消費者物価指数、(豪)2月小売売上高、(加)1月小売
売上高

【予想レンジ】
・107円00銭-109円50銭

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