吉田みく「誰にだって言い分があります」

コロナ禍のストレス生活 他人の家に居座る図々しいママ友に配慮は必要か

 Aさんも渡辺さんと同様、子供を遊ばせる場所に困っていたそうだ。その気持ちが痛いほど分かる渡辺さんは、Aさんに帰宅を促すのを躊躇してしまったという。しかし、日を追うごとに図々しさは増し、いつの間にか手土産も無くなったそうだ。

「いい加減、嫌気が差し始めた頃、Aさんのおうちにお邪魔してもいいかと聞きました。そうすると、『うちは狭いし、夫はテレワーク中でピリピリしてるのよ。渡辺さんのおうちは私にとってオアシスなんだから』と、はぐらかされたんです。この時、Aさんとの付き合いをやめようと思いました」

「ここは私がグッと堪える必要」

 関係を断ち切ろうと決断した時、あることがよぎったという。それは子供たちの今後の付き合いだった。

「娘は、Aさんの子供が遊びに来ることをとても楽しみにしていました。私と2人だけの時間よりも明るい表情に感じます。娘のためを思うと、ここは私がグッと堪える必要があると考えるようになったんです」

 Aさんの訪問を断ることが増え、最近では1週間に1回のペースまで落とすことができたそうだ。しかし図々しさは変わらないという。

「『付き合い悪くなったね』と、言われたこともありますが、曖昧な笑顔でかわしています。テレワーク中のご主人とよく衝突するそうで、我が家を駆け込み寺として使いたいと言われました。きっと頼れる人がいないのかもしれないですね。コロナの影響はこんな形で出ることもあるんだと実感しました」

 子供たちの遊び場に利用制限がかかったことがきっかけで起こってしまったママ友トラブル。はたしてどこまで配慮が必要なのか、渡辺さんも悩んでいるという。新型コロナの影響は、さまざまな形で私たちの生活に降りかかっているようだ。

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