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【ドル円週間見通し】ドルはやや底堅いか、今週発表のPMIにも注目

今週のドル円注目ポイントは?

今週のドル円注目ポイントは?

 投資情報会社・フィスコが7月19日~7月23日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は、やや底堅い値動きか。7月14-15日に行われたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言でパウエル議長は物価上昇について言及したが、これに歯止めを掛けるために新たな措置を打ち出す意向はないことが確認された。7月13日発表の6月消費者物価指数コア指数は、前年比+4.5%と市場予想を上回る高い伸びを記録。コア指数の上昇率が前年比で4%を超えたのは1991年12月以来となる。

 先月発表された5月の個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年同月比+3.4%と米FRBのインフレ目標値を大幅に上回っている。6月のコアPCE価格指数は5月実績を上回る可能性があるため、量的緩和策の早期縮小観測は再び強まると予想される。今週発表の米経済指標で、6月中古住宅販売件数、7月IHSマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)、7月IHSマークイットサービス業PMIなどの経済指標が市場予想を上回った場合、米FRBによる将来的な金利引き上げの可能性は一層高まり、ドルは主要通貨に対して強い動きを見せる可能性がありそうだ。

【米・6月中古住宅販売件数】(22日発表予定)
 22日発表の米6月中古住宅販売件数は、593万件と予想されており、5月実績を上回る見込み。中古住宅市況はまずまず順調であることから、市場予想と一致または上回った場合、景気回復への期待は残されることから、ドル買い材料になる。

【米・7月IHSマークイットサービス業PMI】(23日発表予定)
 23日発表の7月IHSマークイットサービス業PMIが6月実績を下回った場合でも60超となる可能性は高いとみられる。米国経済の改善は続いていることから、ドル買い材料になるとみられる。

・7月19日-23日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)6月住宅着工件数 20日(火)午後9時30分発表予定
・予想は、159万件
 参考となる5月実績は157.2万件。4月実績を上回っており、住宅市況はまずまず順調との見方が多い。6月は5月実績を上回る可能性がある。

○(欧)欧州中央銀行理事会 22日(木)午後8時45分発表予定
・予想は、金融政策の現状維持
 欧州中央銀行は2%のインフレ率を設定し、一時的なオーバーシュートを容認している。欧州中央銀行は現行の金融緩和策を長期間維持する可能性が高いとみられており、ラガルド総裁の会見では金融緩和策の早期縮小について否定的な見解が提示される見込み。

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