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転職活動で利用1位は「転職サイト」、2位「エージェント」、どう使い分ける?

自身のキャリアやスキルで、使い分けることができる(イメージ。Getty Images)

自身のキャリアやスキルで、使い分けることができる(イメージ。Getty Images)

 コロナ禍でビジネス環境が大きく変化する昨今、将来を憂慮したり、現状打破を希望するなどして転職を考え始めた人もいるだろう。そんな人が最初に閲覧するのが、転職情報サイトではないだろうか。誰でも気軽に見ることができて、ざっくりとした求人動向を探るには適している。

 転職サイトと並んで転職活動に役立つのが、転職エージェントによるサービスである。転職サイトは、かつての求人情報誌がウェブ上で見られるようになったもので、求職者が能動的に業種、職種を選ぶことができる。一方、転職エージェントでは、コンサルタントなどと呼ばれる担当者が求職者の相談に乗りながら、条件に合致した企業を紹介してくれたり、採用に向けた橋渡しなどをしてくれたりする。

 コロナ禍で転職を希望する人は、どちらを活用することが多いのだろうか。NEWSポストセブン「転職研究室」が20~60代の男女を対象に行った「コロナ禍(2020年1月~2021年8月)における転職の検討状況」アンケートでは、「転職を検討した」と答えた550人に、「転職活動で利用した媒体」について聞いた(複数回答)。

 最も多かったのが「転職サイト」と答えた人で、550人中294人(約53%)が利用していた。以下、「転職エージェント」約41%(226/550人)、「ハローワーク」約38%(208/550人)、「企業ホームページ」約25%(135/550人)と続く。転職エージェントとハローワークを併用している人も多く見られ、転職活動における媒体の同時利用は定番化しているようだ。

 まず知っておきたいのは、ハローワークは言うに及ばずだが、転職サイトも転職エージェントも利用者には費用はかからないということ。採用する企業がこれらの媒体にフィーを支払うのだが、ここが大きく違う。転職エージェントから転身し、これまで 1万人を超える転職相談を受けてきたキャリアカウンセラーの錦戸かおりさんが解説する。

「転職サイトに採用情報を掲載するのに、企業が支払う費用は数万円から数十万円程度です。一方の転職エージェントの場合、企業は採用する人に払う年収の3~4割を紹介料として支払うのが一般的です。たとえば、年収500万円の人なら150万円が企業から転職エージェントに支払われるのです」

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