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どうなる日本のワクチンパスポート 国内線旅客機での導入望む声も

電子化されているフランスのワクチンパスポート「パス・サニテール」(写真/共同通信社)

電子化されているフランスのワクチンパスポート「パス・サニテール」(写真/共同通信社)

イタリアやフランス旅行では隔離免除

 コロナ禍が広まって間もなく2年が経つ。いつまで旅行に行けないのか、とストレスを抱えている人も多いだろう。ワクチンをすでに打っているあなたは、ヨーロッパを中心に、自由に旅行に出かけられることをご存じだろうか。

 9月3日現在、自治体が発行するワクチンパスポートを手に入れれば、世界32の国・地域に行くことができる。8月25日の時点では25の国・地域だったので、世界各国のワクチン接種が進むにつれ、これからも少しずつ増えていくことが予想される。

「ワクチンパスポートがあれば、たとえばイタリアやオーストリア、フランスでは隔離が免除され、現地到着後もすぐに行動できます。2週間も隔離されていたら旅行どころじゃないので、隔離で尻込みしていた人は、格段に旅行に行きやすくなった。アメリカではグアムのみで日本のワクチンパスポートが認められているので、ほかの州に行きたい場合はPCR検査の陰性証明書などが必要になります」(航空会社関係者)

 海外渡航用の接種証明書を入手するためには、各自治体が用意する「申請書」に必要事項を記入の上、接種会場で貼ったシールなどの「接種済証」やパスポートを、自治体窓口まで郵送または持参すればいい。自治体によって異なるが、当日か、遅くとも数週間で手に入る。

「各国でワクチンパスポートの制度化が活発になり、旅行代理店や航空会社はようやく旅行客が戻ってくると期待しています。まずはウィズコロナ時代の海外旅行のハードルを下げるためにも、各社の旅行代金は低く抑えられるはず。費用面からも、この10月以降の旅行はお得といえるでしょう」(旅行代理店関係者)

 一方で、ワクチン未接種の人は今後、国内移動さえままならなくなる可能性がある。大手航空会社幹部の話。

「コロナ禍で国内線の乗客も激減。客足を戻すためには、“安心”して利用してもらうことがいちばんです。すでに国際線では渡航先の国々に合わせてワクチンパスポートや陰性証明書を運用しているので、国の方針次第だが、国内線でもそれら証明書を導入するのが望ましい」

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