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オンライン化が進んでも埋まらない、都市部と地方の「教育格差」の実態

都市部と地方で「教育格差」が広がる背景は(イメージ)

都市部と地方で「教育格差」が広がる背景は(イメージ)

 中学受験は「課金ゲーム」、親はスポンサ──。センセーショナルな言葉とともに中学受験のリアルを描いたドラマ『二月の勝者─絶対合格の教室─』(日本テレビ系)を、大分県出身の42才会社員・田中優美さん(仮名)は楽しみながらも複雑な気持ちで見ている。

「来年子供を受験させるかどうか迷っていて、塾にも通わせているから毎週ハラハラしながらも興味深く視聴しています。それにしても私の子供の頃は地域に1つしかない公立中学に進むのが当たり前で、受験という選択肢があるなんて夢にも思いませんでした。

 大学入学をきっかけに上京したけれど、地元では高校を出た後すぐに働き始める人も多かったし、東京の大学に行くというだけで驚かれたことをよく覚えています。それに引き替え、東京で生まれ育ったうちの子は、中学から大学進学まで見据えて進路を考えることができる。生まれた場所である程度人生が変わってしまうのかもしれない、と感じています」(田中さん)

 格差社会の到来が唱えられて久しいが、いま多くの日本人は、「生まれたときの条件や環境で、その人の人生は決まるのではないか」との身もふたもない疑念を抱いており、こうした不安感をソーシャルゲームのくじ引きに例えた“親ガチャ”という言葉がネットを中心に流行語となっている。特にどこでどんな暮らしをする親の元に生まれるかによって、子供の人生が大きく変わるのは事実だろう。実際に学歴や収入、人間関係や恋愛に、生まれた場所はどこまでかかわってくるのだろうか。

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