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医療保険で「つけたい特約・入りたくない保険」保険販売員たちが明かす本音

保険のプロたちが「入りたくない保険」もあるという(イメージ)

保険のプロたちが「入りたくない保険」もあるという(イメージ)

 生命保険は「生涯で住宅の次に高い買い物」といわれている。もしもの時に備えて、毎月保険料を払い続けることで、家族のための安心を買うことができる。だが、本当にそれだけのお金を払う価値があるのか。業界事情をよく知る現役生保レディーのA子さん、保険代理店支社長のB男さん、保険代理店を営むC太さん、大手保険会社派遣社員のD美さんの4人に“本音”を聞いた。【全4回の第2回。第1回はこちら

「あの会社のがん保険」はよくない

 相変わらず人気の高い医療保険。その新規契約者数は常にトップだ。だが、けがや病気は公的な医療保険でカバーできることがほとんど。座談会に参加してくれた保険のプロたちは一様に、医療保険の多くは必要ないのではないかと話す。

A子:私はいざというときに公的保険でカバーされない自由診療を受けることになってもいいように、がん保険には入っていますよ。

 でも、医療保険はそもそも、入院しない限り保険金がおりないのでいらないですね。会社員や公務員は特に、健康保険から傷病手当金がもらえますし。ただ、入院しなくても働けなくなった場合にもらえる就業不能保険には、もしものために入っておいてもいいと思います。

D美:保険料で言うなら、共済の方がずっと安い。非営利なので、月々1000~2000円くらいです。掛け金が一生変わらないものもありますし。

B男:毎日のようにCMを見る、あの会社のがん保険はよくない。他社のがん保険は、上皮内がんでも診断給付金でも無制限で給付金が出るのがスタンダードになってきていますが、あの会社の場合、上皮内がんは1割分もしくは半額しか給付金が出ず、診断給付金が出るのも1回限り。

 例えば、「入院時に日額5000円の給付金」という、よくある医療保険の商品。5日間の入院なら、受け取れるのはたったの2万5000円だ。そのための保険料が月3000円なら、年間3万6000円も払わなければならず、かなりの長期入院でない限り、お得とは言い難い。

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