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上司に「トイレに行きます」申告も 入社して後悔した職場の謎ルールの数々

「職場の謎ルール」に困惑の声が続々(イメージ)

「職場の謎ルール」に困惑の声が続々(イメージ)

 企業が培ってきた文化や価値観として表れる「社風」。上下関係の厳しさや仕事の進め方など、各企業で異なるのは当然のことだが、中には「なんでこんなルールが?」と納得できない職場独自のルールも存在するようだ。運悪くそうした企業に入社してしまい、驚きや呆れ、時に怒りを感じた人たちのエピソードを紹介しよう。

社長が「トイレに行く時間割を作ろう」

「まるで厳しい学校の校則みたいにルールがあって、とにかく面倒でした」

 そう嘆くのは、現在中堅IT企業に勤務する30代男性・Aさんだ。前職は「安定してそう」という安易な動機から、さる有名企業に応募し、運良く入社が決まったが、その会社ならではの“謎ルール”に相当苦しめられた。

「まず、定時の『35分前出勤』というのがありました。半端な5分は自分のデスク周りの片付けや掃除です。そして30分前から仕事開始。つまりその分はタダ働きです。また、50分前に出社したからといって、朝ごはんをそこで食べてはいけません。社長曰く、『朝飯を家で食べる余裕がない奴は良い仕事ができない』とのこと。昼休みはコミュケーションが大事だから、一人で自由行動はせず、誰かと昼食を食べなくてはならないという掟もありました」(Aさん)

 トイレの使用にも不思議な社内ルールがあったという。Aさんは「恥ずかしい思いもした」と振り返る。

「トイレに行く時は上長に『トイレに行きます』と一声かけなくてはいけません。私はお腹の調子が悪くなることが度々あり、何度も申告するのが恥ずかしくて嫌でした。社長によると、『トイレは効率的にこなすこと。サボりの温床につながるから』という理由からだそうです。日報に1日のトイレに行った回数、時間も報告する義務がありました。トイレが混雑する時間があったため、社長が『各人がトイレに行く時間を記した“時間割”を作ろう』と言い出し、ゾッとしました。さすがに社員の反対で中止になりました」(Aさん)

 そんなワンマン社長について、Aさんは「ヨソの大手企業の取り組みが好き」と感じるところもあったそうだ。

「朝礼では、社長が、国内外問わず有名大手企業の社訓、仕事ぶりを解説した後、さらになぜかその企業の社訓を社員で読み上げる慣習がありました。意識が高すぎるのか、大体の社員はその厳しさについていけなくなり、3年ほどで辞めるというのがお決まり。僕もそうですが(笑)」(Aさん)

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