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年金制度に導入される「在職定時改定」“払い損”解消で16.5万円受給増も

 強制加入の対象が拡大されれば、これまで夫の厚生年金の第3号被保険者だったパートの妻は、極端に勤務時間(収入)を減らして第3号にとどまるか、逆に自分も厚生年金に加入してフルタイムに近い働き方にするかの選択を迫られる。年金額を考えると、これまで国民年金(第3号)の人がパート先の厚生年金に加入して年収120万円稼げば、1年間働くごとに年金額は年間6600円、5年働けば年間3万3000円増える計算だ。

「老後の生活設計の柱になるのはやはり年金ですが、多くの夫婦は、それぞれが65歳になったらなんとなく年金受給している。夫婦の年齢差や働き方に応じた年金受給の方法を選んでいる人は少ない。一般的には女性のほうが長生きなので、夫は年金繰り上げで早くもらうとか、あるいは夫は65歳受給、妻は繰り下げを選んで割増し年金をもらうなど様々な選択がある。今回の制度変更をきっかけに貯金額や健康状態を考えて、年金という最大の老後資産のもらい方をもっと戦略的に考えることが重要になります」(北村氏)

※週刊ポスト2022年1月1・7日号

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