吉田みく「誰にだって言い分があります」

「夫に貰ったブランド品を売って得た30万円」は誰のもの?40代主婦の問いかけ

 内心はモヤモヤしているゆうこさんではあるが、夫には強く言えない理由があるという。それは、数年前に夫が不用品を売却した際に得たお金で家族旅行へ行ったことがあったからだった。行き先はハワイ、ホテルグレードは五つ星。最高の旅だったそうだ。

「夫は物欲がないので、お金を得たら家族に還元するタイプ。人を喜ばせるのが大好きなんです。でも私はやりたいことが沢山あるから、自分のお金は自分に使いたいタイプ。よく『わがままお姫様』と言ってくるので、私の性格をよく理解してくれている夫だと思っていたのですが……。ちょっと残念な気持ちです」

 ゆうこさんが考えるお金の使い途について尋ねたところ、エステで自分磨きに力を入れたいとのことだった。「これからの時代はコト消費ですよね!」と、語っていた。話題に上ったダイニングテーブルは、リーズナブルな価格で有名なインテリアショップで済ませ、波風立てずに残りのお金を死守する予定だそうだ。

 夫からのプレゼントを売却したことがきっかけで起こった、ゆうこさんのモヤモヤ話。今回のようなケースで得たお金の使い途は、誰が主導権を握るのが良いのか……。家族であっても個々の考え方が異なる以上、一般解にはたどり着けなさそうである。

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