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副業の働き方が多様化 1つの仕事を数人で共有する「ワークシェアリング」も

副業ならではの業務形態も登場している(イメージ)

副業ならではの業務形態も登場している(イメージ)

 隙間時間を使って副業を──と思いながらも、「条件に合う仕事がない」「自分には難しそう」「職場になじめるか不安」などの理由から、実現しなかった人は少なくないはず。しかしそれならば、本業で培った技術や能力を武器にするのも手だ。主に60才以上を対象に仕事を紹介する『高齢社』代表の村関不三夫さんは、時間とやり方しだいで高齢になっても働くことは可能だと話す。

「うちに登録している人の平均年齢は71.1才で、50代から80代の人がいます。現役時代のように月から金までフルタイムで働くというより、1週間に3日だけとか、土日だけなど、柔軟な働き方をする人が多い」

 その中には、現役社員も驚くほどの大活躍をする人も。

「企業の倉庫で作業を行う80才の人で、その倉庫の業務マニュアルを作り、表彰されたかたもいます。その人は、昔も同じ業種に就いていたわけではありません。謙虚に仕事と向き合いながら、過去の経験をどういかせるのか自分なりに考えて実行していたのです。“人生の先輩”として若い人にノウハウを伝えられることは、大きな武器になります」(村関さん・以下同)

 副業ならではの業務形態で、1つの仕事を同じ人がやるのではなく、2~3人が「ワークシェアリング」という形で行うパターンもある。通常なら1人で担当する仕事を数人で分担することにより、1人にかかる負担を減らして生産性の向上を図る働き方だ。

 たとえば、1週間の仕事を3人で“シェア”して、1人が約2.5日ずつ働くといったやり方もある。

「いまのご時世はワークシェアリングが特に有効で、誰かが新型コロナウイルスの濃厚接触者になったとしても、代わりに働ける人材が充実しているので仕事に支障が出にくいのです」

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