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期待し過ぎは禁物? 調理家電「ノンフライヤー」が合わなかった人たち

油を使わず、“ヘルシー”に調理できると人気の「ノンフライヤー」だが…(イメージ。写真/アフロ)

油を使わず、“ヘルシー”に調理できると人気の「ノンフライヤー」だが…(イメージ。写真/アフロ)

 油を使わず揚げ物ができるノーオイルフライヤー(以下、ノンフライヤー)。健康志向が高まる中、揚げ物のカロリーや油分をカットできる調理家電は魅力的だ。グリルやローストなどの機能もあり、火を使わずにボタン1つで手軽に調理できるのも、在宅時間の増加で負担が増した家事の味方といえるだろう。とはいえ、期待して買ったはいいものの、実際に使ってみると予想外のデメリットが目につき結局使わなくなった、という声もあるようだ。購入する際の判断ポイントの参考として、実際に使用したことがある人たちに、自身には合わなかったポイントを聞いた。

予想とは違った揚げ物系の仕上がり

 在宅勤務の長期化による運動不足から太ってしまったという、IT企業に勤める30代男性・Aさん。ダイエットのためにノンフライヤーを購入した。

「購入当初は手軽に家飲み用のつまみができて楽しかったです。鶏皮や豚バラの厚切りなどを調理して、“おうち居酒屋”を満喫しました。ノンフライヤーを使うと、余計な油が溜まっていて、目に見えて脂質がカットできた感じがしてうれしくもありました」(Aさん)

 最初のうちは楽しかったAさんだが、大好物だという揚げ物系が“別物”の仕上がりになってしまったことに落胆した。

「鶏モモ肉の唐揚げはパサパサで粉っぽい食感になってしまい、揚げ物感がなくてがっかり。見た目も白っぽい箇所がとこどころあり、ムラがある感じで食欲をそそられない。ただ、部位によって違うのか、軟骨や手羽はけっこうおいしいかったです。とんかつも、肉の火通りは良い感じでしたが、衣の食感はやっぱり油を使った方が良いですね。フライドポテトも期待していたほどではなく残念。サクッとした食感がなく、ジャガイモ感が強すぎた。唐揚げもとんかつもフライドポテトも“こういうもの”だと思えば、納得できるかもしれません」(Aさん)

 予想とは違った揚げ物系の仕上がりに落胆し、ノンフライヤーを友人に譲ってしまったAさん。今、振り返ると、ノンフライヤーは「人を選ぶ」調理家電ではないか、と分析する。

「油をスプレーしてから調理したらおいしくなると聞いて、やってみたことがありました。でも、そこまでするなら揚げ物を食べたいと思うんです(笑)。ダイエット目的なら、揚げ物を食べる頻度や量を減らしたり、運動量を増やした方が私には合っている気がしました。ただ、もちろんノンフライヤーにも良いところがあって、焼き魚は手軽にできるしおいしいです。ローストビーフなんかも良かった。油をスプレーするなら、揚げナスや揚げ出し豆腐くらいならおいしかったです」(Aさん)

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