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高機能化が進む電子レンジ・オーブンレンジを「使いこなせない」人たち

多機能レンジが使いこなせない人たちから嘆きの声も…(イメージ)

多機能レンジが使いこなせない人たちから嘆きの声も…(イメージ)

 毎日の調理に欠かせない電子レンジ。オーブン、グリル、トースター、スチームなど1台で複数の機能を担うものも数多く販売されている。最近はオーブン機能が充実し、時短調理機能を搭載した機種も人気のようだ。しかし、高機能なモノほど価格も高額になる。自分の用途に合った機種をうまく選ばないと、後悔することにもなりかねない。なかにはせっかくの機能を使いこなせず、結局買い換える羽目になった人もいるようだ。ユーザーたちのリアルな声を集めた。

便利そうに見えたメニューボタンだが…

「メニュー専用のボタンがあるようなモデルより、温度と時間設定できるだけのシンプルなものでよかったです」

 そう嘆くのは、メーカーに勤務する40代女性・Aさんだ。「グラタン」「ハンバーグ」「焼き魚」「ケーキ」というようにメニューが選択できる専用ボタンがあるモデルを使用しているが、「正直、あまりうまく活用できていない」と明かす。

「専用ボタンにおまかせしても、好みの仕上がりにならないことが多いんです。肉や魚料理は素材の厚さや重さで仕上がりに差が生まれて、結局自分で温度や時間を設定してやり直すことも……。メニューが選択できるレンジは、料理をよくする人には便利だろうと思っていましたが、仕上がりにこだわる自分には、自動で設定されるのはかえって不便で、結局、メニューボタンは使わなくなりました」(Aさん)

「なんでもできるようになる」は勘違い

 Aさんと理由は異なるが、やはり多機能レンジを使いこなせず、後悔している人もいる。IT企業に勤める30代女性・Bさんだ。

「高機能のオーブンレンジを買えば、『料理が得意じゃない自分でも、料理が好きになる』と思って、3年前の引っ越しの時に、それまで持っていた安物のレンジとトースターを捨てて、立派なオーブンレンジを買いました。でも、今はもう、いわゆる『温め』機能しか使っていません……。

 最初は浮かれて、レシピビックに載っているものを一通りチャレンジ。でも、私が使っていた機種は2段式なのですが、上の段だけ焦げることも多かったんです。焼け具合が外から見えにくいのもネックで、オーブン機能はスイーツ作りやチキングリルなど、一通り試した後は使わなくなりました。

 こういったものって、あれこれ試行錯誤して、自分の使い勝手に合った加減を探るんでしょうけど、私の性格ではそれが面倒で……。あと、当たり前ですけど、『ボタンを押して待っているだけでシェフの味ができあがる』わけはないんですよね」(Bさん)

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