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高機能化が進む電子レンジ・オーブンレンジを「使いこなせない」人たち

 トーストもできるというので食パンを焼いてみたが、単純なトースターでは3~4分だったところ、レンジでは10分近くかかったため、その1回きりになったそうだ。

「結局、冷凍ご飯を温めるとか、冷めた飲み物を温めるとかでしか使わなくなったのですが、一番つらかったのは、解凍時の温めのムラがすごい点でした。温かいところと冷たいところがまだらになって残るというか。高機能を私が使いこなせていないため、なんだか宝の持ち腐れ感がすごいです」(Bさん)

 苦い経験を経たBさんは、「『なんでもできるようになる』は勘違い。私は便利なレンジがあっても料理はしないタイプでした」としみじみ振り返り、「自分の生活にオーブン機能は不要」とジャッジ。多機能オーブンレンジは親に譲って、自身は単機能のレンジを購入し直した。

「多機能レンジは5万円くらいでしたが、単機能レンジは6000円。トースターは一旦保留にしています。食パンを焼くだけなら、魚焼きグリルでいいという話を聞いたので、それで様子をみようかなと」(Bさん)

単機能レンジ+オーブンの2台使いに

 IT企業に勤める30代女性・Cさんは、結婚してから多機能オーブンレンジを使ってきたが、2度の故障を経て使わなくなったという。

「確かに多機能レンジは1台で何役もこなせて、スペースも取らないし、惣菜を温め直す時にも揚げ物はサクサクになって、本当に便利でした。でも、オーブン機能ではなく、温め機能が壊れてしまい、買い替えることに。すると2台目の多機能レンジも、同じく温め機能が壊れてしまったんです」(Cさん)

 Cさんはこれに懲りて、単機能レンジとオーブンを別々に購入して今に至っている。

「私が使っていた機種は、一度オーブンを使ってしまうと、庫内温度が下がるまで電子レンジ機能が15分くらい使えなかったんです。温めを先にしとけば良かったと思い、その手持ち無沙汰な状態がちょっと不満でした。些細な事ですが、単機能レンジとグリル機能があるオーブンの2つにしてから、ストレスなく料理ができます。値段も多機能レンジだと6万円だったのに、別々に買えば3万円と約半額。宝の持ち腐れになるくらいなら、別々に買った方が得だと感じました」(Cさん)

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