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ネット配信に消極的な日本の民放 キー局と地方局の縦の関係が障壁か

「TVer」ではテレビとネットの同時配信が進む(写真は2015年。時事通信フォト)

「TVer」ではテレビとネットの同時配信が進む(写真は2015年。時事通信フォト)

 ここにきて、民放もようやく重い腰を上げ始めている。

 今年4月からは、見逃した番組をネットで見られる配信サービス「TVer」で、テレビ番組を放送と同時にインターネットでも見られる「同時配信」を、既に始めている日本テレビ以外の民放4局も開始すると発表した。

「NHKは同時配信に向けて積極的に動いていましたが、民放は民業圧迫として、ネット配信の足を引っ張ってきた。しかし、『この番組はネットでもやっています』が逆転して、『この番組はテレビでもやっています』という時代が来るのは明白です。

 最近になってネットに対応しないと生き残れないことを各局がようやく理解し、ネット配信にも目を向けるようになりましたが、まだまだスピード感に欠けます」(メディア文化評論家の碓井広義氏)

※週刊ポスト2022年3月11日号

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