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卒業式のファッション今昔「第2ボタン」に3つの説、袴は小学生にも拡大

「女袴」の発案以降、袴=女学生のイメージが定着していったという(写真提供/晴れ着の『丸昌』 横浜店)

「女袴」の発案以降、袴=女学生のイメージが定着していったという(写真提供/晴れ着の『丸昌』 横浜店)

 その後、明治18年創立の華族女学校(学習院女子部の前身)の教授だった下田歌子氏が、制服として機能性と優美さを兼ね備えた「女袴」を発案。諸説あるが、これらをきっかけに女学生がアクティブに動けるようになったという。

「男袴のように股が左右に分かれていないロングスカートタイプで、ストンとはきやすく動きやすいのが特徴です」

 こうして上流階級の子女が通う学校の制服に導入された女袴は、次第に一般の女学校にも広まり、袴=女学生のイメージが定着。1987年に漫画『はいからさんが通る』が映画化されて大人気となり、主人公の紅緒が着ていた袴姿がブレーク。女子大生の卒業ファッションとして浸透し、現在では制服のない中学や高校だけでなく小学校の卒業式に袴姿で参列する女子児童が増えている。

 同社の袴のネットレンタルにおいても、小学生の割合は、2013年に約2%、2017年は約13%、2021年は約22%と伸びている。

 小学生にユーザーが増えた理由としては、「小学生は制服がない学校が多い」「コロナ禍でがまんを強いられてきた娘に卒業式くらいは袴でおしゃれさせたい」「親が大学卒業時に袴を着用した世代で、袴に詳しい」などの理由が挙げられるという。

※女性セブン2022年3月31日号

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