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「Fラン大学を出た優秀な学生」母校に立ち寄り在学生のレベルに愕然

母校のオープンキャンパスの「在学生の声」に呆然(イメージ)

母校のオープンキャンパスの「在学生の声」に呆然(イメージ)

 近年、多くの大学受験生が参加するようになった「オープンキャンパス」。受験生にとっては、大学の雰囲気を知ることができる貴重なチャンスであるとともに、少子化時代で少しでも多くの生徒に受験してもらいたい大学側にとっては、大学の良さをアピールするチャンスでもある。在学生や卒業生たちの生の声が聞ける場が用意されている場合も多い。

 現在、近畿地方の某県で公務員として働くTさんは今年の夏、母校のX大学のオープンキャンパスの「在学生・卒業生が語るX大学」というコーナーに、卒業生の1人として出席した。X大は俗に言う「Fラン大」で偏差値は低く、そこから地方公務員という堅い職業に就いたTさんは1つの理想ケース。Tさんは卒業生代表としてX大をアピールしたが、在学生たちのトークには唖然とするばかりだったという。

 かつてマネーポストWEBでも紹介しているが、TさんがX大に進んだのは、極めて不本意な理由からだった(*参考記事:Fラン大学に入った優秀な学生 「結果的に良いこと尽くめだった」)。

 Tさんは幼い頃から成績優秀で、高校は県下有数の進学校。しかし家庭の事情で受験できる大学は3つしかなく、第一志望の大学に落ちてしまったため、泣く泣くX大に進んだのだ。ただ、入試の成績が良かったため、授業料は全額免除。周囲の学生よりダントツに優秀だったので、成績もオール優。その甲斐あって、地元では羨望の的である地方公務員という安定職をゲットした。

「大学からオープンキャンパス参加依頼の連絡があったのは7月のことです。私は大学時代、学内でバイトをしていたので、大学職員に知り合いも多く、携帯電話に直接連絡がありました。今年の春には新聞や雑誌に載る大学の広告にも出たので、“また、お願いね”みたいな感じです。特に用事も無い日だったので、二つ返事でOKしました」(Tさん。以下同)

受験する気を失わせるようなトークの連続

 当日は10人ほどが壇上で話すことになっており、Tさんはラスト。出番が来るまで、舞台の裾で在学生たちのアピールトークを聞いていたが、Tさんはその内容を聞いて、途中で頭が痛くなってきたという。

「1人目の学生は、いかにも“運動ばっかりやってきました”という坊主頭の男の子。一生懸命なのは好感を持てますが、『オレは~』『○○なんで~』『超○○だから~』と、最初から最後まで“タメ口”でした。

 次に出てきたのはバッチリと化粧をした女の子で、話す内容は『交通の便が良い』『キャンパスやスクールバスが綺麗で、食堂も2つあって、学校に来るのが楽しい』『少人数なので友達ができやすくて、先生とも仲良し』『アットホームな雰囲気』など、学業にまったく関係ない話ばかり。

 その後、まともな子もいましたが、『時間割が自分で組めるから、好きな時間にバイトができる』(※大学はだいたいどこもそのスタイル)と笑顔で語る子、大学に行かなくても取れる資格をあげて『やる気があれば、○○や□□の資格が取れる』とアピールする子など、登場するのは大学のレベルがバレるようなことを言う子ばかり。中には、受験の倍率が低いことをアピールした学生もいました」

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