投資

「金」と「ドル」に注目集まる 戦争とインフレの危機の時代に価格上昇

有事に強い「金」と「ドル」の先行きは?(イメージ)

有事に強い「金」と「ドル」の先行きは?(イメージ)

 日本でもすでに値上げラッシュが始まり、いよいよインフレ時代が到来しようとしている。インフレ時にはモノの価値が上がり、お金の価値が上がるため、貯蓄しておくことがリスクにつながる。自分の資産を運用していく必要に迫られるだろう。

 インフレ時に強いとされる資産として、いま専門家が注目するのが「金」と世界基軸通貨の「ドル」だ。

「自宅にあった金のインゴット100gを持ち込んだら、80万円で買い取ってもらえた」

 首都圏在住の70代男性はやや興奮気味にそう語った。ウクライナへの軍事侵攻以降、金価格が上昇していると知り、近所の質店に持ち込んだのだという。

「店主の話では『金の取引量が増えている』そうです。この先、さらに価格が上がるかもしれません」(同前)

 インフレに備えて保有する資産の組み換えを考えるうえで、専門家は貴金属での保有を有力な選択肢のひとつに挙げる。商品投資情報に詳しい、コモディティーインテリジェンス代表の近藤雅世氏はこう言う。

「“有事の金”と言われるように、いま、金の取引が活発化しています。政治的・経済的な危機により地政学リスクが高まり、安全資産の金に投資家の資金が流入したことで値上がりしているのです。

 また、インフレが進行すると、金価格は上昇する傾向があります。インフレで物価が上がり通貨の価値が下がると、それをヘッジする目的で金を買う投資家が増えるためです。さらに日本では、円安時には国際相場以上に金の国内価格が上昇します」

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