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「金」と「ドル」に注目集まる 戦争とインフレの危機の時代に価格上昇

コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻で金価格は上がっている(イメージ)

コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻で金価格は上がっている(イメージ)

 実際、2019年初めに1gあたり約5000円だった国内の金価格は、その後のコロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻などを要因として、現在8000円超の史上最高値水準にある。

「たとえば、新型コロナの感染拡大という有事が到来した2020年3月時点(1gあたり約6200円)で、コロナ禍の長期化を見越して1kgのインゴットを購入していれば、現在は200万円の含み益が出ていることになります」(同前)

 将来的に、金はどこまで値上がりするのだろうか。

「現状はウクライナ情勢を背景に、『地政学的リスクの高まり』『円安の進行』『物価上昇・インフレ懸念』の3条件が揃っています。国際情勢においてさらに想定外の事態が起これば、金価格はひとまず1gあたり8500円を目指す上昇が考えられます」(近藤氏)

 これから金投資を始める場合に近藤氏が薦めるのは、「純金積立」だ。

「田中貴金属工業や三菱マテリアル、一部のネット証券などが取り扱っている『純金積立』で少しずつ買い貯め、長期保有するのが鉄則です。積立金は月3000円から(ネット証券は1000円から)と少ない元手で始められ、毎月一定額を買い付けることで長期的な価格変動リスクを低減できます。相場を気にせず積み立てられるので、初心者でも手が出しやすいでしょう。

 また、十分な購入資金があり短期で儲けを出したい場合は、インゴットやコインを購入する選択肢も有効です。金で運用する投資信託もあるが、手数料がかかる点に注意が必要です」

同じ現金でも「日本円」の価値が下がり「米ドル」の価値が上がる

 そんな「金」と同様に注目したいのが「ドル」だという。資産運用コンサルタントの岡山憲史・マーケットバンク代表はこう言う。

「約3年ぶりの利上げに踏み切った米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のもと、米国は金融引き締めを加速しています。一方、日銀の黒田総裁は3月18日の会見で『利上げや緩和的な金融政策の変更は全く考えていない』と強調しました。直近では両国の金利政策の違いが円安をさらに加速させる見通しで、今後は1ドル=130円を目指す動きになることが考えられます」

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