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脳科学から考える「運」の引き寄せ方 脳の“選ぶ力”をどう鍛えるか

「運がいい」を脳科学的に考えるとどうなる?(イラスト=ayakono/PIXTA)

「運がいい」を脳科学的に考えるとどうなる?(イラスト=ayakono/PIXTA)

 スポーツで頂点を極める人、起業して大金を掴む人……そうした成功者の多くが“ポジティブ思考”の持ち主だという。ぜひ実践したいところだが、ただポジティブを心掛ければ良いものでもない。運に頼らず、自力で成功を掴み取るにはどんな“マインド”が必要なのか、脳内科医の加藤俊徳さんに聞いた。

選択肢が増えれば運を掴む機会も増える

「運」という、目に見えない概念を定義するのは難しいが、「少なくとも、運は一瞬で決まるものではなく、ある程度の時間経過で見ていくものなのではないでしょうか」と加藤さんは言う。

「つまり、一生運がいいままの人なんていないということ。どのスパンで運を考えるかによりますが、一時的な運に一喜一憂する必要はないと思います。その前提で、運がいいとは何かを脳科学的に考えるならば、人生の選択肢が増えていくことだと思います。

 社会で活躍する人や、充足している人は、広い視野を持ち、枠にはまらない自由な発想を持っています。これは、選択肢の中から自分で選ぶ力があるから。この“選ぶ力”は、脳の働きによるものです」(加藤さん・以下同)

 最初はうまくいかなくても、「こちらを選んだら成功するかも」と想定しながらチャレンジし続けることで脳の選ぶ力も鍛えられていく。

「その一方で、家が資産家で一生遊んで暮らせる人がいるとします。裕福な点では運がよさそうに思えますが、脳を働かせなければ自力で運をよくすることはできません。いまは学歴がよければ運がいいという時代でもない。これからは前向きな選択をしていける人が“運のいい人”と言えるのではないでしょうか」

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