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日本株の潮目に変化 優待・配当の権利確定後に上昇する強さ

「米国の景気回復と中国、新興国などグローバルリスクの後退に加えて、日銀の金融緩和継続で円高傾向は回避されました。我々は年末104円という緩やかな円安を予想します」(同前)

 株価上昇の予測を打ち出しているのは野村證券だけでない。SMBC日興証券チーフテクニカルアナリストの吉野豊氏は、レポート『Opening Bell』(9月30日付)で9月28日を境に日経平均が反転したとして、「年末1万9000円」を打ち出した。

 吉野氏は、景気は一定のサイクルで循環すると考える「サイクル理論」で株価の推移を予測している。この理論について、カブ知恵代表の藤井英敏氏が解説する。

「日経平均の底値と高値を付けた日付などから、株の値動きのサイクルを計算します。具体的には、去年6月の最高値から今年2月の最安値までの156日をひとつの周期と考え、安値になってから同じ156日が経過した、今年の9月28日で調整が終わったと見なします」

 そのため吉野氏は、9月28日を境に上昇周期に入った相場は上がり続け、2017年には2万2000円以上になると同レポートで予想している。ケイ・アセット代表の平野憲一氏も年末予測を1万8000円から1万9000円に上方修正したという。

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