住まい・不動産

実家の処分問題 トラブル回避のためには「相続時に共同名義にしない」が鉄則

 家の価値を正しく把握しておくことも大切だ。ファイナンシャルプランナーの牧野寿和氏が指摘する。

「自治体の窓口に相談するのもお奨めです。知らなかった都市計画が進んでいて、高値で売れることもあります」

 不動産業者に査定に行く場合は、「問い合わせ方」も重要になる。

「査定してもらう時は、『いくらで売れますか?』ではなく、『あなたならいくらで買いますか?』と聞くのがポイントですね。『買いません』という答えなら、『なぜですか?』と理由を聞く。そうすると、処分方法も絞れてきます」(米田氏)

 うまくいくケースは限られるが、築100年以上といった古い家なら、リフォームして貸し出せることもある。

「今、淡路島はパソナの本社機能移転に沸いています。現地では転入する人のニーズを見込み、古民家をリフォームしてカフェにして、“映えスポット”にするのが流行っているのです」(米田氏)

 思い出の詰まった実家が負の遺産になるのはつらいが、後回しにせず向き合うことが大事だ。

※週刊ポスト2022年5月27日号

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