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自動車メーカーを襲う半導体不足 生産遅れが続く日本車と販売台数増加の中国車の差

2022年6月29日 7:00 マネーポストWEB

トヨタ自動車の新型ハイブリッド車「アクア」は注文から出荷まで6か月程度かかるという(時事通信フォト)
トヨタ自動車の新型ハイブリッド車「アクア」は注文から出荷まで6か月程度かかるという(時事通信フォト)

 日本では自動車の生産が需要に追い付かなくなっている。トヨタ自動車のウェブサイトによれば6月21日現在、注文から工場出荷までにかかる期間は、人気車種・アクアで6か月程度、ヴォクシー・ハイブリッド車では6か月以上かかるという。そのほかのほとんどの車種は“詳しくは販売店にお問い合わせください”とだけ書いてある。

 一方、その理由については、はっきりと記されている。“コロナ感染の拡大並びに世界的な半導体部品不足により、現在、多くの車種で生産遅れが発生している”からだ。

 コロナ感染拡大については、中国を含めグローバルで収束しつつある。心配なのは半導体不足の方である。

 現在、自動車向け半導体の主な大手メーカーは、インフィニオン・テクノロジーズ(ドイツ)、NXPセミコンダクターズ(オランダ)、ルネサスエレクトロニクス(日本)、テキサス・インスツルメンツ(米国)、STマイクロエレクトロニクス(オランダ)など。スマホやパソコンなどと比べれば市場規模はまだ小さく、中堅メーカーが多い。

 自動車に使用される半導体は、車両の動きを制御する「マイコン」、電力、電圧などの電気系統を制御する「パワー半導体」、制御の中でも判断を行う「プロセッサー」、距離、画像などの情報を測定する「センサー」などに大きく分類される。新エネルギー自動車への移行に伴い、1台の自動車に使われる半導体の種類は多様化し、数量は急増している。

 もちろん、半導体需要が増えているのは自動車ばかりではない。情報通信の高速化、量的拡大、モノのインターネットの普及などによる電気製品への装備の浸透、高度化などが重なり、パソコン、スマホに限らず、あらゆる電気製品で需要が増えている。

 自動車向けの半導体は、故障が生命の危険に直結しかねないために、収益の割には設備投資が高額になったり、製造に手間、時間がかかったりする。世界最大の半導体受託製造企業であるTSMC(台湾)に製造を委託しているメーカーも多いが、そのTSMCでは自動車向け半導体の製造設備増強に消極的なようだ。そうした点も踏まえると、自動車向け半導体不足はしばらくの間、続きそうである。

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