田代尚機のチャイナ・リサーチ

自動車メーカーを襲う半導体不足 生産遅れが続く日本車と販売台数増加の中国車の差

 2021年における中国の自動車販売台数は2627万4820台で、アメリカの1.7倍、日本の5.9倍に達している。半導体メーカーが限りある半導体をどこにより多く回すかという点で、ボリュームの大きい中国(中国企業)には大きなアドバンテージがある。

 また、中国の各メーカーは昨年の早い段階から半導体の確保に動いており、メーカーとの間で長期的な供給契約を交わしている。半導体メーカーに良い条件をいち早く提示するなど、経営の機動力も高い。いまのところ中国は半導体不足をうまくかわしているようである。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(https://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も発信中。

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