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キャンパー、被災者、ガラス職人…夏の「クーラーなし生活」をどう乗り切ったのか

キャンプ地での「避暑対策は、直射日光を避けること」と語るヒロシ

キャンプ地での「避暑対策は、直射日光を避けること」と語るヒロシ

 熱中症予防のためには、クーラー(本企画では冷房機能のあるエアコンを「クーラー」と表現しています)は欠かせない。しかし、さまざまな事情から「クーラーを使えない」状況に陥ってしまうこともある。実際にそうなった人々は、どのように暑さを乗り切ったか──使える(かもしれない)避暑ワザを紹介しよう。

【キャンパーの場合】夏のキャンプなら川や海より山へ

「川や海なら涼しいだろうと思うかもしれませんが、夏のキャンプはどこだろうと暑いです」とは、芸人でソロキャンパーのヒロシだ。現在、『ヒロシのぼっちキャンプSeason5』(BS-TBS)に出演するほか、著書『大人のソロキャンプ入門』(SB新書)も話題だ。

「避暑対策は、直射日光を避け、標高が高い場所に行くくらい」

 日陰がない場合、タープ(大きな布)で日陰を作る。また、日没近くにテントを設営した方が、テントが熱を受ける時間が短く、テント内が熱くなるのを防げるという。

 暑いからと川や海でキャンプをするのは危険のようだ。

【被災者の場合】寝苦しさは冷感寝具に助けられた

 2016年4月に発生した熊本地震では、約48万世帯が5日間停電を経験した。自宅と自身が経営する飲食店が倒壊した山本勉さん(仮名・52才)もその1人だ。

「地震発生時は、クーラーがないとじんわり汗ばむような季節でした。夜は本当に真っ暗になるので、とにかくじっとしていましたね。動くと暑いですし。ひどく寝苦しいというほどではなかったのですが、何度も目が覚めるんです。また地震が来るかもという恐怖もあったのかもしれません。しばらくして、東京の知人が冷感寝具を送ってくれて、それでずいぶん助かりました」

 水道も止まり、水が使えなかったので、汗が出てきたら、ペットボトルの水を浸したタオルで体を拭いていたという。

「気化熱で体が冷えるのか、少し涼しくなるんです」

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