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整形アイドル轟ちゃんの1350万円整形人生 「発端はいじめ体験。いまは自分を愛せるように」

「世間のためではなく、自分のための“かわいさ”を手に入れ、自分を愛せるようになりました。やり過ぎと思われるかもしれませんが、医療ローンも完済したいま、後悔はありません」

「世間のためではなく、自分のための“かわいさ”を手に入れ、自分を愛せるようになりました。やり過ぎと思われるかもしれませんが、医療ローンも完済したいま、後悔はありません」

 もちろん美容整形によるデメリットもあります。多額の費用は医療ローンなので、社会人になってからも返済のために働く日々。術後の傷は痛すぎて立ち上がることすら困難だったときもありました。

 でも、そうして完成したのがいまの顔です。世間のためではなく、自分のための“かわいさ”を手に入れ、自分を愛せるようになりました。やり過ぎと思われるかもしれませんが、医療ローンも完済したいま、後悔はありません。

いまも昔も人は外見で他人を評価する

「美しさやかわいさは判断基準があいまいなうえ、時代とともに変わります。しかしどの時代でも、外見は人を評価するうえで、大きな要素になっているのは事実です」と話すのは、心理学者の鈴木公啓さんだ。外見で人の価値を評価されるのであれば、自分の容姿の美醜にとらわれてしまうのは、仕方がないと言える。

「とはいえ、他人からどう思われるのかを気にし過ぎると、人前に出るのが不安になったり、自分の顔を醜いのではと思ってしまうことも。時には、病的な状態になります。美容整形を過度に繰り返す人は、このような特徴を持っていると考えられています」(鈴木さん)

 容姿に関するコンプレックスを解消するには、いまの自分を受け入れて、他人ではなく、己の価値観で自分を見つめ直す必要がある。

 整形アイドル轟ちゃんは手術を繰り返すことで、己の価値観を確立し、自分を受け入れられるようになった。自己を肯定するために“やり過ぎ”たのならば、それはある意味、幸せなのかもしれない。

【プロフィール】
整形アイドル轟ちゃん/YouTuber。鼻やおでこ、輪郭などこれまで10回以上整形手術を行い、その過程をYouTubeで配信。著書に『可愛い戦争から離脱します』(幻冬舎)。

鈴木公啓(すずき・ともひろ)さん/心理学者。東京未来大学准教授。外見と心の関係について研究を続ける。編著に『装いの心理学 整え飾るこころと行動』(北大路書房)。

取材・文/前川亜紀

※女性セブン2022年8月4日号

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