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絶対に出席しなきゃダメなの? 結婚式を欠席する人たちの同調圧力との戦い

出席したくないわけではないが、元々予定を入れていたという人も(イメージ)

出席したくないわけではないが、元々予定を入れていたという人も(イメージ)

結婚式への出席は「友情」を試される場?

 IT企業に勤務する30代男性・Bさんは、旅行が趣味。ゴールデンウイーク(GW)は、ほぼ海外旅行に出かけるが、ちょうど友人の結婚式の日程とバッティングしたことがあった。

「僕は大型連休に海外旅行に出かけるのが楽しみで、もはやそのために働いている感じです。でも、ある知り合いが、そのGWに式をあげるという招待状が届きました。出席したい気持ちもありましたが、僕はもうチケットを手配していたし、丁寧に断りました。その後、その人には直接会ってお祝いし、『お前らしい』と笑ってくれましたが、周囲からは『趣味を優先した自己中心的なやつ』扱いされました。誰かの結婚式のために、人の旅行計画を潰すのは“自己中”じゃないんですかね?」(Bさん)

 Bさんは「結婚式には万難を排して出席すべき」という空気があることにモヤモヤを抱えるとともに、結婚式の存在そのものにも疑問を感じるようなったという。

「そもそも結婚式は『結婚しました』というのを皆に知ってもらう場ですよね。それなら極論、今の時代ならメールやSNSがその役割を担っているわけで、それで十分でしょ?と思ってしまいます。結婚式に出席するかどうかで友情を試されるような価値観はうっとうしいです」(Bさん)

子供の運動会やお遊戯会を優先

 専門商社に勤務する40代女性・Cさんは、親戚や友人の結婚式で何度か欠席したことがある。

「初めて結婚式に欠席したのは、妊娠中です。子供が生まれてからは子供の『行事』を理由に何度か欠席しました。妊娠中は理解してくれましたが、子供の運動会やお遊戯会を理由に欠席すると、別の友人から『結婚式は一生に一度だよ?』と説教されたことがありますね。いや、子供の運動会も、その一度ですよっていう(笑)。ただしお祝いしたい気持ちはあるので、ご祝儀と電報は送りましたよ」(Cさん)

「結婚式に招待されたら当然出席するもの」という同調圧力に屈することなく、欠席を選んだ人たちには、それぞれに事情や言い分があるようだ。

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