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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

複数の知人に1880万円貸した男性がたどり着いた「借金を頼んでくる人間は、人生には不必要」の境地

借金を申し込む側にも事情があるのはわかるが…(イメージ)

借金を申し込む側にも事情があるのはわかるが…(イメージ)

 それまで良好だった人間関係を簡単に壊すもの──、それが「借金」である。「これまでにトータルで1880万円のカネを複数の知人に貸し、1040万円戻ってきた」と語る、ネットニュース編集者・中川淳一郎氏は、借金が人間関係を破壊することを実感しているという。最近も知人に借金を申し込まれたという中川氏が、借金と人間関係について考察する。

 * * *
 これまで私が借金を頼まれて、実際に貸した人間は8人います。そのうち7人とは縁が切れました。唯一、縁が切れていない人はキチンと40万円を返してくれた女性だけです。当時、彼女は同棲していた男性からDVを受けており、なんとか逃げようとしたのですが、引っ越し資金がないと私に泣きついてきたのです。

 彼女のことは信用していました。引っ越し代と引っ越し先の家賃代として、すぐにATMで40万円を下ろし、貸しました。以後、毎月2万円ずつ返済してくれて、無事完済。彼女とは今も仲良くしています。他にもきちんと返してくれた人間はいたものの、結果的に今では彼女以外の全員と縁が切れました。そして、私は人にカネは貸さないと決めました。

 こうした経験から思うに、「借金を頼んでくる人間は、人生には不必要な存在」と言えるのではないでしょうか。いや、というか私はそのように決めました。先日もある人から借金を頼まれたのですが、「オレはカネは貸さないことにしている」という普段通りの答えをして、拒否しました。

 窮状を聞いた時は一瞬、情も沸くのですが、借金を断った直後に、その人に依頼された仕事がキャンセルされるなどしたため、もうメールの返信はしないことにしました。縁を切ります。

 これまでに私に借金を申し込んできた人間は、10+α人いるわけですが、前述の1人の女性を除いて、本当に見事なまでにその後、縁が切れています。

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