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医療費を抑える病院のかかり方 「時間外」「薬をもらうだけ」「紹介状なし」は避けたい

 大学病院など、大きな病院を受診する場合も注意が必要だ。

「200床以上の大病院では、かかりつけ医の紹介状がないと『選定療養費(特別料金)』というお金がかかり、2022年10月から初診で7000円以上、再診で3000円以上を徴収されます。選定療養費は保険が適用されないので全額自己負担となり、再診では毎回3000円以上がかかり続けて負担が大きくなります」(同前)

 大きな病院のほうが安心と考えて紹介状を持たずに受診すると高くつく。まずは必要に応じて紹介状を書いてくれるかかりつけ医を見つけることが肝要だ。

 病院を受診すると初回に「初診料」、2度目以降は「再診料」がかかり、それぞれ2880円(3割負担で860円)と730円(同220円)になる。再診料の負担を減らすには、通院の回数自体を減らす方法がある。

「健康を損なっては元も子もないが、薬をもらうためだけの通院なら、一度の受診で上限日数分(最大90日分)の薬を処方してもらえば通院の回数を減らせます。受診しなくても薬を出してもらえる『リフィル処方箋』の活用も検討したい」(同前)

 今年4月からスタートした「リフィル処方箋」は、症状が安定している患者なら上限3回まで繰り返し処方箋を使える。有効利用するのも手だ。

※週刊ポスト2022年12月23日号

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