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吉田みく「誰にだって言い分があります」

意外とデリケートな「家庭のクリスマスプレゼント」事情 不用意な会話が生むママ友間の亀裂

「今年のクリスマスプレゼントは?」と何気なく聞いてみたものの…(イメージ)

「今年のクリスマスプレゼントは?」と何気なく聞いてみたものの…(イメージ)

 クリスマスシーズンの買い物で多くの人が頭を悩ませる「子供へのプレゼント」。玩具メーカーのバンダイナムコが行った「クリスマスプレゼントに関する調査」(3〜12歳の子供を持つ男女600人が対象)によると、「子供が欲しいプレゼント」1位は2年連続でゲームソフトだった。一方、親が子供に「贈りたいプレゼント」1位は知育系アイテムで、小学校で必修化された「プログラミング」が学べる知育玩具を「贈りたい」と回答した親もいたという。

 とはいえ、子供へのプレゼントを何にするかは各家庭の教育事情や懐具合によって異なるだけに、何気ないはずの話題が友人同士の人間関係を微妙なものにすることもあるようだ。フリーライターの吉田みく氏が、その実例をレポートする。

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 都内在住のパート主婦・カオリさん(仮名、38歳)は、ママ友たちとの「子供へのクリスマスプレゼントの話」がきっかけとなり、人間関係に悩むようになったという。カオリさんは、近郊の分譲マンションに夫と6歳の息子の3人で暮らしている。

「12月に入ってから、クリスマスの話題で持ちきりです。どのご家庭もクリスマスには力を入れているようで、『180cmのクリスマスツリーを新調しちゃった』『今年はデパートのクリスマスケーキを予約したの』など盛り上がっています。ですが、クリスマスプレゼントの話題になったとたん、今までとは違う雰囲気が漂い始めたんです」(カオリさん、以下同)

 カオリさんが頻繁に顔を出しているのは、同じ産院で一緒だったママたちのサークル。ご近所ママも多いそうで、親しくしているという。メンバーは当初は10名いたが、紆余曲折あって現在はカオリさんを含む4名のみがサークルに参加しているそうだ。

「人数が少ない分、濃い付き合いになっていました。ご主人がどこで働いているか、いくらのローンでマンションを購入したかなどのプライベートな情報もお互い知っています。そんな関係性ですので、クリスマスプレゼントも秘密にすることはできません……」

 カオリさんが考えていたクリスマスプレゼントは10万円近い子供用パソコン。小学校から始まるプログラミング教育に向けて慣らしておきたい気持ちがあっての選択とのことだった。高額であること、周囲から“教育ママ”と思われたくない思いから、本音としてはオープンにはしたくなかったそうだ。

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