吉田みく「誰にだって言い分があります」

意外とデリケートな「家庭のクリスマスプレゼント」事情 不用意な会話が生むママ友間の亀裂

気が付けば高額なプレゼントを自慢したかのような雰囲気に…(イメージ)

気が付けば高額なプレゼントを自慢したかのような雰囲気に…(イメージ)

「どうせ使わなくなるから、やめたほうがいいよ」

「Aさんが、『うちの子電車が好きだから、今年のクリスマスプレゼントも電車のおもちゃにする』と話題を切り出し話し始めました。そうすると、Bさんが『まだおもちゃで満足する感じ? うちの子は“コト消費派”で、年末に家族旅行に行きたいとか言い出して参っちゃったよ。いくらかかるのかしら……』と少し自慢げに話し始めたんです。このあたりから嫌な空気が流れました」

 話によると、Bさんの子供はハキハキとしたしっかり者タイプで目立つ存在だという。そのことが母親として嬉しいのか、子供について話す時、Bさんの鼻にかけるような言動が、昨年頃から増えていたそうだ。

 そんな場の空気を変えようと、Cさんが別の話題を振ろうとしてくれたのだが、思わぬ方向に話が進んでしまう。

「『カオリさんはクリスマスプレゼントどうするの?』と聞かれました。曖昧な答えで返すことも考えましたが、どうせバレてしまうことなので正直に話したんです。そうすると、『え? すごーい!……でもどうせ使わなくなると思うよ。もったいないからやめたほうがいいよ』と嫌味っぽく言われてしまいました。ちなみにCさんは5000円ほどするアニメキャラの変身セットを考えていたようです」

 気が付けば、カオリさんが高額なクリスマスプレゼントを自慢したかのような雰囲気が流れ、その場に居づらくなってしまったという。理由を付けて早めに帰ったものの、今後、どのように付き合っていけばいいか不安になったとカオリさんは振り返る。

「最初はなんでも相談できる心強いママ友たちだと思っていましたが、子供たちの年齢が上がるとともに個性にも違いが出はじめ、今回のような衝突が増えていきました。私もこのサークルから引退する時期が来たように感じています」

 家庭ごとの考え方の違いや金銭的な格差の出やすいクリスマスプレゼント事情。子供の年齢が上がっていくにつれて、親同士の張り合いも増えていくようだ。(了)

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