トレンド

「列車」と「車両」は何がちがうのか? 同じ線路上でも場所によって呼び方が変わる

列車と車両のちがいは何か?(写真:イメージマート)

列車と車両のちがいは何か?(写真:イメージマート)

 鉄道は、多くの人にとって交通の手段としてだけでなく、趣味や娯楽の対象としても親しまれており、ときに人々の知的好奇心を刺激してくれる。交通技術ライターの川辺謙一氏による連載「鉄道の科学」。第6回は「列車と車両のちがい」について。

 * * *

「線路上を走るもの」=「列車」ではない

 鉄道を利用すると、「列車」という言葉をよく耳にします。たとえば駅では、「まもなく1番線に○○行き列車が到着します」などという案内放送が流れることがあり、「列車」という言葉を聞く機会が多いです。

 このため、線路の上を走るものはすべて「列車」だと思われている方もいらっしゃるかもしれません。たしかに鉄道利用者が乗るのはすべて「列車」なので、そのような方がいても不思議ではありません。

 ただし、鉄道現場で働いている方々は、線路の上を走るものをすべて「列車」と呼ばず、「車両」と呼ぶことがあります。たとえば車庫に留置して(置いて)ある電車は、「列車」ではなく、「車両」と呼びます。つまり、「列車」や「車両」という言葉を明確に区別して使っているのです。

 なぜこのような区別をしているのでしょうか。そもそも「列車」と「車両」は何がちがうのでしょうか。今回はその謎に迫ってみましょう。

ちがいは「列車番号」の有無

 まず結論から言います。「列車」と「車両」のちがいは、「列車番号」の有無です。つまり「列車番号」があるものを「列車」、ないものを「車両」と呼ぶのです。

「列車番号」は、その名の通り「列車」を識別するために付けられた番号です。電車の場合は「1234M」、気動車(ディーゼルカー)の場合は「1234D」などというように、数字とアルファベットを組み合わせて表記します。なお、機関車が客車や貨車をけん引する「列車」の場合は、数字のみで表記します。

 鉄道現場で働いている方々が使っている列車ダイヤ(列車の動きを線で示す図表)には、定められた区間における「列車」の動きが線で記されており、それぞれに「列車番号」が併記されています。ここでいう「列車」は、人や物を運ぶ「営業列車」だけでなく、それ以外の「回送列車」も指します。

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。