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おかわり有料化、おかず品数減で“実質値上げ” 価格据え置きする飲食店の難しい選択

飲食店は難しい選択を迫られている(イメージ)

飲食店は難しい選択を迫られている(イメージ)

 原材料費や物流費の高騰を背景に、あらゆるものが値上げされている昨今。外食産業でもさまざまな形で値上げが行われているが、値段はそのままでサービスを見直す自体をケースも少なくない。外食産業に詳しいライターの小浦大生氏が解説する。

「たとえば、ランチ営業をしている飲食店の場合、1000円以下で定食を提供することにこだわるお店は少なくないと思います。ランチ外食については“1日1000円以下”といった感じで予算を決めているお客さんも多く、値上げをするとその予算を超えてしまい、お客さんが離れてしまう懸念がある。かといって、原材料は高騰しており、そのままでは利益が出せない。結果、値段は据え置きで量を減らしたり、サービスを見直したりするといった形で“事実上のプチ値上げ”をするお店は多いです」(小浦氏)

“サービスの見直しによる事実上のプチ値上げ”として時々見かけるのが、“おかわりの有料化”だ。都内の商社に勤務するAさん(40代男性)はこう話す。

「私が通っているとんかつ専門店はロースカツ定食が1200円で、ランチタイムもディナータイムも同じ価格です。さらにごはんとキャベツはおかわり自由だったんですが、2022年の秋頃、ごはんとキャベツのおかわりはそれぞれ1回まで無料、2回目以降は1回100円、と変更されました。

 よく一緒に行っていた会社の同僚たちからは、おかわり2回目以降の有料化はショックだという声が多かったですね。私自身は、これまでおかわりをしても1回だったので、基本的には影響なし。おかわり1回目から有料になったら、その店に通う頻度は減るかもしれません」(Aさん)

定食のミニ冷奴がなくなった

 定食のおかずの品数が減るケースもある。都内のIT企業社員・Bさん(30代女性)はこう話す。

「会社の近くにある中華料理店は、ランチタイムの定食メニューが800円。油淋鶏、レバニラ炒め、青椒肉絲、酢豚などからメインメニューを1種類選んで、ごはん、スープ、サラダ、ザーサイ、ミニ冷奴がついているというお得感たっぷりの内容でした。でも、2022年の夏くらいにプチリニューアルすると、ミニ冷奴がつかなくなりました。あと、メインディッシュも明らかに少し量が減りました。一方で、1200円でハーフサイズのメインディッシュ2種を選べる定食メニューが追加されました。

 正直、800円定食のお得感はかなり低くなってしまったんですが、かといって1200円定食はちょっと高く感じてしまう。値上げしないと経営が厳しいのはわかっているんですけどね……。それなら、800円定食を900円に値上げして、品数とメインディッシュの量をキープしてほしかったかもしれません」(Bさん)

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