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家計

電気料金高騰時代、節電は“初期設定”の見直しが大切 成功の秘訣は「がまんしないこと」

無理なく節電できるように“初期設定”を見直したい(写真:イメージマート)

無理なく節電できるように“初期設定”を見直したい(写真:イメージマート)

 2021年9月以降、電気料金は毎月前年比2割ずつ値上がりしている。例えば東京電力では、2022年12月の電気代は、前年から1641円も高くなっている。さらに大手電力会社10社はいま、30%前後の値上げを政府に申請しており、2023年春頃から順次、値上がりする見込みだ。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんが指摘する。

「節電は、家族全員の意識を高めることが大切です。前年の月別の電気・ガス・水道料金を一覧にして、見えるところに貼っておくのも効果的でしょう。いくら節約したいからといって、暖房をケチるのはおすすめしません。節約効果が低いうえに、それでかぜをひいてしまったら本末転倒」

 節約を成功させる秘訣は、がまんしないことだと、黒田さんは言う。ダイエットと同じで、やりすぎはリバウンドにつながる。それよりも、ふつうに暮らしていても自然と節約できるように“初期設定”を見直すべきだ。

 まずは、すでに値上がりしている大手電力会社からの乗り換えや、プランの変更を検討するところから始めたい。「エネチェンジ」などのウエブサイトでは、地域や生活スタイルごとに、各社の電気料金を比較できる。自分の生活に合わせた電力会社に変えるのもいい。『貯蓄1000万円の壁』の著者でファイナンシャルプランナーの飯村久美さんが言う。

「自動車に乗ることが多い人はENEOSでんきにして、さらにENEOSカード払いにすることで、電気代もガソリン代も安くすることができます。ソフトバンクのスマホを使っているならソフトバンクのおうちでんき、東京ガスを利用しているなら東京ガスの電気など、利用しているサービスと組み合わせることで、セット割を受けられることもあります」(飯村さん)

 すぐにチェックするべきなのは、電気の契約アンペア数だ。子供が独立して同居人数が減ったのにアンペア数を変えていないと、それだけ基本料金が高くなる。

「可能なら、いちばん日当たりのいい部屋を居間にして、そこに家族が集まって過ごすようにするのもいい。一家団らんも、立派な節約になるのです」(黒田さん)

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