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外資系保険マンが明かす保険選びのポイント 医療保険は「自由診療」「差額ベッド代」「先進医療」をカバー

先進医療にかかる費用例

先進医療にかかる費用例

野原:なんとかならないところって、どんなところ?

S氏:医療保険でいえば、1つめが自由診療、2つめが差額ベッド代、3つめが先進医療です。この3つを貯金で補うのはけっこう大変なので、そのカバーに保険を使うのがおすすめです。

 自由診療は高額療養費制度の対象でもないので、全額自己負担です。また、通常の大部屋でも3割が自己負担ですが、個室を希望した場合、その差額が全額自己負担になります。入院が1~2か月なら差額ベッド代で100万円くらい簡単にかかってしまいます。

野原:ホテル代か!ってくらい高額になるケースね。

S氏:あと、昔入った「4日間免責」の古い保険では、入院しても4日間はお金が出ないので、確認してみてください。

野原:いまや4日以内で退院しちゃうことも多いのにね。

S氏:そうなんです。その点、最近は日帰りでもお金が出る保険が増え、60代のための保険見直しにもおすすめです。併せて保険特約でカバーしたいのが、高度医療技術を使った先進医療。現在、認可を受けている先進医療は81種類あり、がん治療に効果的なものが多い点はシニア世代には注目です。

野原:もともと日本人のがんになる確率は約2人に1人。しかも60代からがん罹患率が跳ね上がるから、重粒子線治療や陽子線治療を使えるようにしておくのは大事よね。

第4回につづく第1回から読む))

【プロフィール】
オバ記者こと野原広子さん/1957年、茨城県生まれ。ダイエットなどの体当たり取材が人気の、女性セブン名物ライター。65才。

保険の営業マンS氏/外資系生命保険会社の現役営業マンで、オバ記者とは旧知の仲。保険の奥深さに魅せられて保険業界へ。日々情報収集を怠らない。41才。

取材・文/北武司

※女性セブン2023年1月19・26日号

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