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捨てるはずの食材で作る自家製「だし」の葛藤 「意外とタイパ&コスパが悪い」の声も

ローストチキンで出た鶏の骨を煮込んで作った自家製鶏ガラスープ

ローストチキンで出た鶏の骨を煮込んで作った自家製鶏ガラスープ

2時間煮込んだ鶏ガラスープが使えなかった…

 自宅でだしを取るということでは、野菜くずだけでなく、鶏ガラを使うパターンもある。Bさん(40代女性/東京都在住、主婦)はこう話す。

「クリスマスには毎年、丸鶏を使ったローストチキンを作るんですが、そこで出た鶏の骨を使ってだしを取るのが恒例です。鍋に鶏の骨と水を入れて、そこにお酒、生姜やにんにくを少々入れて2時間煮込みます」

 簡単なレシピではあるが、かなり濃厚な鶏ガラスープができるという。

「これが結構おいしいんです。旨味もしっかり出ていて、いろいろな料理に使えます。個人的には、炊き込みご飯に使うとかなりおいしい。あと、鍋でそのスープを使うと、〆のラーメンとの相性もばっちりです」(Bさん)

 スープを作ることで、ローストチキンの鶏ガラを有効利用することができるが、それなりに手間がかかるのも事実だ。

「煮込むのは2時間から3時間くらいかかるんですが、ちゃんと見ていないといけないのは面倒です。顆粒の鶏ガラスープの素を使えば一瞬で終わることに数時間かけているので、“タイパ”(タイムパフォーマンス)は悪い。あと、“今回はあまりおいしいだしが取れなかった”ということもあって、2時間煮込んだのに、あまり使えないこともありましたね。そういうときは、徒労感というか、本当にガッカリします」(Bさん)

 捨てるはずだった食材を活用できる一方で、時間や手間、そしてガスや電力といったエネルギーがかかるのは、“タイムパフォーマンス”や“コストパフォーマンス”の面ではデメリットでもある。ベジブロスや鶏ガラスープを作る際には、それらのバランスを考える必要がありそうだ。(了)

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